エイベックス株式会社(Avex.inc=エイベックス・グループ ) は、5月24日、6月22日に新たに100%出資の子会社として「エンタメコイン株式会社(資本金9億9000万円うち資本準備金は4億9500万円)」を設立し、仮想通貨取引交換事業へ本格的に参入することを表明!
日刊新聞社によれば、発表同日、自社の定款(ていかん)の「電子マネーの発行、販売、管理」「電子決済システムの提供」の項を一部変更して「仮想通貨交換業」を付け加えたようだ。
承認はまだ降りていない段階だが、6月22日に行われる株主総会で承認を得るための決議を行う模様。
エンタメコイン株式会社の事業概要
- 電子マネーその他の電子的価値情報及び前払式支払手段の発行、販売及び管理
- 電子決済システムの提供、資金移動業、収納代行業、集金代行業及び支払代行業
- ポイントサービスの運営業務
- 仮想通貨交換業
新会社エンタメコインの当初の計画としては、独自の電子マネーを発行し、ライブ、コンサート、イベント時のグッズ・飲食販売などに対して利用。将来的には現在、高額でチケットを売買して問題となっているダフ屋を一掃するための本人確認(入場ゲートでの顔写真の照合など)を兼ねた電子チケットも組み込まれる予定。
また、仮想通貨取引で活用されるブロックチェーン技術を応用した決済システムを紐付けして、自社のグループ内のファンクラブや通販事業などで運用できるようにする見通し。
新会社「エンタメコイン株式会社」の概要
√商号:エンタメコイン株式会社(英文表記:EntameCoin Inc.)
√本店所在 地:東京都港区南青山三丁目1番 30 号
√代表者:代表取締役社長 有田 雄三
√設立年月:2018 年6月
√主な事業内容:電子マネー等の電子的価値情報及び前払式支払手段の発行、販売並びに管理、電子決済システムの提供等
√従業員数:未定
√決算期:3月
√資本金:9億9,000 万円(うち資本準備金:4 億9,500 万円)
√株主構成:当社100%
エイベックスが仮想通貨取引事業へ参入した動機
エイベックスが仮想通貨取引交換事業参入を表明した背景として、自社株の約3.3%を保有する「ゴールドマンサックス」の名前がチラつく。
ゴールドマンサックスは世界最大の金融グループであり、2018年5月にビットコイン先物取引事業を開始している。
ちなみに金融庁が4月27日に発表した公式資料である「仮想通貨交換業者に対するこれまでの対応等」によれば、現在100社ほどの多種多様な企業が新規参入を申し込んでいるとのこと。今後の動向が気になる。
エイベックスグループとは?
エイベックスグループは現在、従業員1455人、資本金42億2,960万円を誇る日本を代表する音楽エンターテインメントを提供する企業。
エイベックスグループの概要
√資本金:42億7,539万1,900円
√設立日:1988年4月11日
√売上げ(連結)1615億9,200万円(2017年3月期)
√所在地:東京都港区南青山三丁目1番30号 エイベックスビル
事業内容と主要な位置付けの会社
- エイベックス・エンタテインメント株式会社:音楽事業
- エイベックス・マネジメント株式会社:芸能マネジメント事業
- エイベックス・ピクチャーズ株式会社:映像事業
- エイベックス・デジタル株式会社:デジタル事業
- エイベックス・マーケティング株式会社:音楽・映像の配信・販売事業
なお、エイベックスの名前は「Audio Visual Expert=音楽と映像の専門家」に由来している。
発祥は輸入レコード販売会社の「エイベックス・ディー・ディー株式会社」で、当時の社長は松浦勝人で現在も現役の社長を務める。今後は代表権を持つ会長に就任して後任は黒岩克巳グループ執行役員が引き継ぐ。新たに新設するエンタメコイン株式会社の代表取締役社長へは有田 雄三氏が就任する予定。
エイベックスグループの今後の事業展開
- VR/AR/MR
- ライブ配信・ライブコマース
- バーチャルYouTuber
- インフルエンサーマッチング
- フィンテック事業
- ゲーム