仮想通貨は実際に存在する通貨ではなく、デジタル世界に存在する暗号化された通貨になります。また、取引所自体も我々が住む現実世界にはなく、インターネットの中になりますが、取引所を運営しているのは法的に登録された企業であり、会社としての所在地は現実世界にあります。
よって仮想通貨を取り扱う取引所も実際に路面に店舗が存在せず、すべてがデジタルの世界に存在します。
そして、現在の日本において仮想通貨を購入できる場所は、この取引所だけだと思われがちですが実際は以下の2つあります。
- 取引所
- 販売所
これら仮想通貨の取引を行う事業者は一般的に「仮想通貨交換業者」とも呼ばれます。
現在、日本で仮想通貨を購入できるのはこの2つだけですが、両者には違いがあります。以下では「仮想通貨取引所」「仮想通貨販売所」と「みなし業者」の違いについて解説していきます。
取引所
取引所はその名前のとおり、仮想通貨を買いたい人と売りたい人が取引をする場所であり、多くの取引所は一民間企業が運営しています。
すでに仮想通貨を所有している人で所有している仮想通貨を売りたい人は「売り」に出します。それとは逆に仮想通貨を買いたい人は売りに出されている仮想通貨を購入します。
この時、売りたい人は売りたい金額を指定して売ることができますが、逆に買いたい人も買いたい金額を指定して買うことができます。
もちろん売買の金額を指定しないこともできますが、その場合は現時点において買い手は最安で売りては最高値の相手を自動的に検索して約定(取引完了)します。
ただ、「取引」とはいっても売り手と買い手が1対1で行うわけではなく、売り手も買い手もスマホやPCの画面を見ながら世界中の不特定多数の相手と取引を行います。またその相手も匿名制によって名前が伏せられてIDのような英数字の羅列で表示されています。
一般的に相場取引の世界ではこの画面のことを「板」と呼称し、その板、つまり画面には、売り手の値段や買い手の希望買取価格が数字だけのスレッドのように掲載されています。
そしてこのような板と呼ばれる画面を見ながら取引を行うために別名で「板取引」とも呼ばれています。
なお、取引所は365日24時間取引が可能です。取引手数料も後述の販売所より安く済みますが、値段を指定する人が多いため、なかなか取引が成立しないこともあります。
逆に価格を指定しないで成行注文(最安値の通貨を自動的に購入する)をした場合でも、世界中に売り手と買い手がいて常に価格が変動していますので、注文するタイミングが数秒遅かっただけでも予想以上に高い値段で取引が実行されてしまう場合があります。
取引所のメリットとデメリット
メリット
- 自分の希望する値段で購入できる
- 取引手数料が販売所に比べて安い
デメリット
- 成行で注文した際、予想外に高い値段で買いが実行されることがある
- 値段を希望して注文(指値注文)した場合、その値段で取引できる相手が見つかるまでに(取引成立までに)時間がかかる
販売所
販売所は仮想通貨を販売している場所です。取引所と大きく異なる点は販売所が所有する仮想通貨を利用して取引することになりますので、すでに価格が決められています。
値段が決められている理由は相手が不特定多数の個人投資家ではなく、販売所になるからです。
値段があらかじめ決まっているので、取引所と比較すれば買う枚数だけを考えれば良いだけなので取引はスムーズに行えます。ただし、販売所の仮想通貨の値段は取引所の取り扱う仮想通貨よりも少し値段が高く設定されています。これには理由があり、販売所は売買手数料を上乗せした値段で仮想通貨を売りに出しているからです。
なお、販売所で購入した仮想通貨も取引所と同様に法定通貨(現金)へ換金が可能です。
販売所のメリットとデメリット
メリット
- あらかじめ取引する仮想通貨の値段が決められているので、買う枚数を考えるだけで良いので取引が楽に行える
デメリット
- 自分の希望する値段で購入できない
- 取引手数料が取引所より高い
取引所と販売所どちらを利用するのが良いのか?
このように販売所と取引所をメリットデメリットをみていくと、一長一短があることに気づきます。値段に流動性があるので利益率の高さや取引手数料の安さを求めるのであれば取引所の方がお得といえますが、短時間でのスムーズな取引成立を実現したいのであれば販売所を利用するのが理想的です。
ちなみに取引手数料に関しては、たとえばビットバンクなどは手数料無料で取引を行えます。
また、取引所の中には販売所も兼業している企業もあります。例をあげればGMOやDMM、ザイフ、ビットフライヤーなどがこれに該当します。
仮想通貨の取引所や販売場所の詳しい場所はどこ??
ではここで仮想通貨の取引所や販売場所の詳しい場所はどこなのか?ということになりますが、まず、インターネットにアクセスして検索エンジンの検索窓に「仮想通貨 取引所」などと入力すればいくつかの取引所のサイトが検索結果に表示されますので、そこから取引所のホームページへ入れます。
ホームページへ入ると「新規登録」や「口座開設」「新規アカウント登録」などのボタンが表示されていますので、そのボタンをクリックしてその先のページでプロフィールなどの必要事項や、本人確認、銀行口座の登録を行うことで最終的に取引が可能になります。
プロフィールの作成から実際に取引が開始できるまでの時間(期間)は早ければ3、4日(3、4営業日)、申込者が多ければ1、2週間かかることもあります。
なお、取引所や販売所は自社のアプリを持っていますので、スマホの場合はアプリを検索してアプリをダウンロードの上、アプリから登録することもできます。
仮想通貨交換業者の取引所・販売所一覧(2018年5月現在16社)
- 株式会社ビットフライヤー
- GMOコイン
- QUOINE(コインエクスチェンジ)
- ビットバンク
- SBIバーチャル・カレンシーズ
- Bitgate株式会社(旧エフ・ティ・ティ)
- FISCO(フィスコ)
- ビットポイントジャパン
- BTCボックス
- DMMビットコイン
- Zaif(ザイフ)※テックビューロ株式会社
- 株式会社Xtheta(シータ)
- 株式会社 BitOcean
- マネーパートナーズ
- 株式会社ビットアルゴ取引所東京
- ビットトレード
取引所や販売所の選び方とオススメの取引所・販売所はどこ??
取引所・販売所の選び方に関しては以下のページをご参照ください。
「みなし業者」とは?
(1) 本事案の事実関係及び原因の究明
(2) 顧客への適切な対応
(3) システムリスク管理態勢にかかる経営管理態勢の強化及び責任の所在の明確化
(4) 実効性あるシステムリスク管理態勢の構築及び再発防止策の策定等
(5) 上記(1)から(4)までについて、平成30年2月13日(火)までに書面で報告すること
2018年5月15日現在の「みなし業者」の現状
業務停止
- コインチェック:マネックス証券で著名なマネックスグループが買収
- BIMEX:業務停止命令
- エターナルリンク:業務停止命令
- FSHO:業務停止命令
- ブルードリームジャパン:業務停止命令
業務改善
- Last Roots:業務改善命令
- みんなのビットコイン:業務改善命令
- バイクリメンツ:業務改善命令
- deBit:業務改善命令
撤退
- ビットステーション:撤退
- ミスターエクスチェンジ
- 東京ゲートウェイ
- bitExpress
- 来夢
- ペイワードジャパン
- CAMPFIRE