IIJ smaetKeyとは?
「IIJ smaetKey」とは、日本の大手IT企業のIIJ(株式会社インターネットイニシアティブ)が開発したセキュリティの強化を目的とした2段階認証のアプリです。
仮想通貨取引が注目されはじめ、悪い前例では大手仮想通貨取引所のコインチェックが自社が取引する約580億円に相当するNEM(ネム)を流出させています。
この一件に基づき、業界内外ではよりいっそうのITセキュリティの強化を余儀なくされています。その一環で注目されはじめたのが2段階認証技術です。2段階認証を設定することで本人以外からのログインを100パーセントに近い確率で阻止できます。
しかし2段階認証を設定すると名前のとおり、2回ログインをすることになりますので簡単にログインできなくなります。数字を複数回入力したりするなどのわずらわしい操作を伴い、挙句、正確に数字が入力できていなければログインできないので快適性が問題視されます。
その2段階認証をより簡単にしたのが、スマホ用の2段階認証アプリ「IIJ smaetKey(アイアイジェイ スマートキー)」です。
IIJ smaetKeyを用いることで、簡単に強固なセキュリティが実現できます。そして最大のメリットともいえるのが無料で使用できるということです。
IIJ SmartKeyの特徴・メリット
複数のサイトで利用できる
複数のサイトの2段階認証を管理できますので、たとえば複数の仮想通貨取引所を利用されている場合は、サイトを切り替えるだけで利用できるので便利です。
Touch ID対応なので安心
Touch IDやパスコードによるアプリロックを設定しておくことで、IIJ SmartKeyを起動できなくなります。万が一スマホを紛失した場合でも第三者に悪用されることはなくなります。
スマホが手元にある限りは安心
万が一、パスワードやIDが流出してしまっても、IIJ smaetKeyアプリをインストールしたスマホがなければログインができないので安心です。
スライド認証式
すべて、手持ちのスマホ(IIJ smaetKeyアプリをインストールしたスマホ)を介さないとログインができなくなります。逆に言えばスマホを落としたら大変なことになります。
無料で使用できる
これだけのセキュリティ機能がありながら、すべて無料で使用ができます。大手企業が開発して運営にも携わっていますので、無料でも信頼がおけます。
機種引き継ぎ機能がある
万が一、スマホを変更した際も機種変更手続きとして引き継ぎ機能を設定することで、そのまま登録したサイトなどの情報を引き継ぐことができます。
√2段階認証を引き継ぎ機能を利用する場合の注意点
引き継ぎ機能はキー自体の漏洩のリスクがあります。引継ぎの際は十分に注意しましょう。
IIJ smaetKeyのダウンロード方法
App Store(アップルiPhoneスマホ)
QRコードでのダウンロード方法
Google play(アンドロイドスマホ)
QRコードでのダウンロード方法
IIJ smaetKeyの設定方法
スマホのアプリ検索画面でIIJで検索をする
↓
IIJ smaetKeyを選択
↓
開くをクリック
↓
新しい端末を登録する場合「新規登録」をクリック
↓
電話番号を入力する
↓
「次へ」をクリック
↓
SMSでIIJ smaetKeyから認証コードが記載されたメッセージが届く
↓
再度、アプリへ戻ると認証コードを入力する画面が表示されているので入力する
↓
認証コードを入力する。(認証コードの有効期限は10分)
↓
パスワードを登録する(しなくても可能)
パスワードを登録しない場合は、「今は登録しない」を選択する。
↓
これでダウンロードとあなたのスマホとIIJ SmartKeyとの紐付けは完了です。
例:入金などをする際のQRコードの読み取り方法
たとえば仮想通貨の購入に際して、日本円を銀行口座などから入金する場合、2段階認証を設定しているとQRコードが表示されます。
このQRコードはアプリからスマホカメラを起動して読み取ることで、はじめて利用できます。
アプリを起動してスマホカメラでQRコードを読み取る方法
アプリを起動して「➕」ボタンをクリックするとカメラが起動するので、画面に表示されているQRコードを写す(読み込みます)。
↓
登録をクリックする
↓
画面に認証コードが表示される
↓
この認証コードを取引所の2段階認証の入力フォームに入力して確認ボタンを押す
↓
設定完了
次回、ログインする時の操作方法
2段階認証が設定されていますので、今後、ログインする際はアプリを起動させてからログインする必要があります。
アプリを起動させると認証コードが記載されていますので、これをログイン時の2段階認証トークンを入力するの入力フォームへ入力します。
なお、セキュリティ上の観点から、認証コードは30秒間表示されると、別のコードが表示されるようになっていますので、すばやくコードを入力する必要があります。ちなみにコードは数字6文字ほどなので入力に戸惑うことはないレベルです。
IIJ SmartKeyの仕様(IIJ公式サイトより引用)
アプリケーション名 | IIJ SmartKey |
---|---|
対応OS | iPhone(iOS 8.1以降)、Android(4.0以降) |
対応認証方式 | ワンタイムパスワード認証(TOTP(RFC 6238) に対応)、スライド認証 |
TOTP対応桁数 | 6桁、8桁 |
TOTP対応更新間隔 | 10秒〜86400秒 |
シークレットキー登録 | QRコード自動認識、直接入力、自動インストール |
アプリケーションロック | パスコード認証、Touch ID認証(iOSのみ) |
クリップボードコピー | ワンタイムパスワードをクリップボードにコピー |
設定エクスポート | QRコードによるサービス登録情報の出力機能 |
多言語対応 | 日本語、英語 |
価格 | 無料 |